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ご覧のように、板の材質はそれほど良いものを使っていませんし、f字孔や渦巻の細工もあまり上手とは言えませんが、健康状態は良く、またかなり弾きこまれている楽器なので音も良く音量も大きいです。
ラベルは手書きです。ＳｉｒｇｅｎｔのＳがＴのようにも見えるので、この楽器を購入したお店の伝票にはＴｉｒｇｅｎｔと書かれていました。
購入後しばらくの間は、この作者がどのようなかたなのか全く分かりませんでしたが、後に都内の大手楽器店でヴァイオリンの文献を調べてもらったところ、作者のSirgentはLamy、Bernardel、Emile
Germain等の工房で働いた後、パリで独立した楽器職人で、手書きのラベルやニスの特徴から本物に間違い無いそうです。
ラベルには当時の住所が書かれており、2001年の欧州演奏旅行の時にはこの楽器を持ってその住所を訪ねて行きました。
最近はこちらの楽器をメインで使用しています。
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